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もちろん、その裏には弛まない研究開発努力も隠されている。当ページでは、そんなクレイジーの研究開発や、商品開発の背景などを一部紹介。不定期に更新を行って参りますので、是非お楽しみに。

CRAZY LAB. Vol.1 :: クレイジーの頭脳
今日はクレイジーの頭脳とも言える「運動科学研究所」の清水定次先生が研究結果を報告に来て下さいました。日頃からゴルフという運動におけるシャフトの役割というものに大変興味をお持ちの先生は、物理学の見地からシャフトというものを細かく分析し、このどれも同じように見える黒い棒のそれぞれの特性を丸裸にして分類していきます。
私にとって先生の存在はどんな宝物にも代え難く、「先生無しのクレイジーは無い」と言っても過言ではありません。創立して間もない頃、売り上げも無い上に、病気や事故の不運が私を苦しめ、挙句の果てに過失でリフォームしたばかりの自宅を焼失するという悲劇が、しかも火災保険に入ってないというマンガみたいなおまけまで付いて私を襲いました。
憔悴しきった私は己の無力さを嫌というほど思い知らされ自分を信じる力を失いかけていました。荒んだ心は疑心暗鬼に憑りつかれ、物事を素直に受け入れることが出来なくなっていました。それまでは「名物」位に考えていた職人独特の一本気な頑固さを、許せるだけの心の広さを失くしてしまっており、職人達とは何かといえば衝突していました。
何を信じればいいのか分からない…、友人の裏切りも発覚しもう何も信じることが出来なくなっていたのだと思います。そして人を信じることが出来ない心の狭いチッポケな私は、人からの信頼もまた失くしかけていました。清水先生に出会ったのはそんな時期で、初めてお会いした時の私は居眠りばかりしている「やる気のない落第生」と、先生の目には映ったはずです。そんな私を咎めるでもなくニコニコしている先生と、たまに起きると目が合ってしまう気まずさと、笑顔の先生がとても不思議だった事を今でもよく覚えています。謎はすぐに解けましたが… 清水先生の笑顔にかくされた秘密…それは先生のもう一つの顔にあります。 先生は僧籍を持っていらっしゃったのです!つまり僧侶、お坊さんだったのです。 しかも日蓮宗という修行を積まないと資格を貰えない宗派の僧侶だったのです。
私は以前、病気で亡くなった母の葬儀で、燃やされる母に対して一心不乱で経を読む僧侶の姿に感動し、自分も出家しようとまじめに考えていたことがあります。師と思ってた僧侶があまりにも生臭だった為にその世界に幻滅し、未だ俗世界を漂ってはおりますが、宗教の精神世界はやはり理想でそこで生活する僧侶は理想の姿なのです。修行を積んで人間が出来ているから怒らない、広い心が全てを許してくれるのでしょう。相手を選ぶことなく慈愛に満ち溢れているのが僧侶の姿だから清水先生の全てに納得ができます。

例え合わないシャフトでも、それ自体の持つ固有振動数を管理・調整することで自分の感覚や望む弾道にあうシャフトに生まれ変わってしまうVDチップ。ダメなものにもう一度チャンスを与える慈悲深さを感じます。現在はCRAZYチューニングとして人気のVDは清水先生が考案したもので、たまたま体験する機会に恵まれた私は、久しぶりに驚きと感動に包まれ、小さなチップの商品価値の高さがやる気を起こさせました。熱意が通じ、東京で講習会を開催して頂ける事となり、講師として新潟からわざわざ来て下さったのが清水先生で、初授業で居眠りしていたのが私という訳です。
やる気は少し出てきたが怠けた身体が付いてこないという事でしょうか…しかしそれを咎めるどころか一週間続いたこの講習会のなかで、先生は何度も何度もクレイジーシャフトの素晴らしさを物理学の立場から立証してくれました。

「本当に良いものだから胸を張って売っても大丈夫ですよ」
先生の言葉は心地よく耳に入ります。他人の言葉がすんなり入れば反省できます。
実は商品に対して不信感を抱くようになっていました。礼儀も知らんような馬鹿に良い製品が出来るのか?微分も積分も出来ないのに真面な設計ができるのか?他社の製品のほうがいいのではないか?
「他社は○○です。クレイジーさんは○○○だからいいのですよ」 「クレイジーさんのシャフトは○○○となってます。物理学的にみると○○は○○という事になるので、クレイジーシャフトは飛ぶのです」
何故クレイジーシャフトは飛ぶのか…漠然とした答えしかなかったもの全てに明確な答えが返ってきました。

「うちの工場は凄い!」 心からそう思えるようになりました。不信感が消えれば自信が回復してきます。自信が回復すれば信頼も取り戻せます。「飛ぶシャフトがいいシャフト」飛びが変わったわけではなかったのに…何を見ていたんだろう…
良い物だという確信が持てれば焦りはありません。必ず売れる!いつか誰かの目に留まる!飛ぶシャフトが売れないはずはないのだ!
判断を誤る時は物の本質、道具なら役目をきちんと見る目が無い時でしょうね。
その理由が病気だったり、怒りで冷静さを失っているときだったり、恋をして痘痕も笑窪の状態のときだったり、興奮しているときや、眠くてぼーっとしてる時だったり… 結構冷静に判断できる時って少ないものなんですね。冷静なのに誤る時もあります。 先入観で物を見る人や猜疑心が強い人、勘ぐる人や頑固な人… クーラーは冷えることが大切、時計は正確に時を刻むことが大切、最近は色々なものが…例えば自分でお掃除するエアコンがありますが、お掃除"する""しない"は本質じゃありません。クーラーは冷えればいいのです。どちらが早く冷たくなるかで選ぶ人なら大丈夫でしょう。
ほんの小さな出来事でした。職人達の腕を少しだけ疑った…そこに至る心の動きはあったけれど…
些細な口喧嘩から始まって、品物自体の飛びは変わらないのに…

清水先生の物理学での立証がなければ変わらない気持ちの変化は不思議ですね。 つまり、物事っていうのは見方でどうにでもなるってことですか…
本人の捉え方で真実が見えなくなる恐怖…
常に物理学のようなものの見方が必要だという事か!
そういう見方で見ることが出来れば迷わないで生きていけるのか、先入観や想像じゃなく現実を正しく並べることが大切で一番難しいな…
どうしても主観から見た材料を並べてしまう…
そういう人はもう一度数学やり直すか、清水先生のような物理の研究者に判断を任せるようにするのが賢明だと思います。今日の先生はシャフトが振動を始めてから収束までの振れ幅と時間をグラフにして、他社との比較をしてくれてます。やはりクレイジー製の収束の速さとばらつきのなさが際立っています。

そしてもう一枚のグラフは…
こんなグラフはあまり見た事ありませんが、振動計にクラブをセットした際のクラブヘッドの動きの後方からの軌跡であり、私共が最も得意としているシャフトのセンターが出ているか、またそのセンターを考えて組み付けているかが一目瞭然になっています。このように常にその特性を物理学的に分析、グラフ化し、考えているものが出来上がっているか、他社製品と比べて劣っていないか等、実際に球を打たなくてもほとんど正確にわかってしまうところが物理学の凄さで、奥深さを感じます。先生無しでは考えられないというのも理解して貰えますか?感情が入らない判断が常に必要だということです。
クレイジーらしくないようですが、実は最もクレイジーらしい日常業務の1シーンでした。
(株式会社クレイジー 代表取締役 橘 秀臣)

■運動科学研究所 清水定次氏
クレイジーが行っている「VD TIPチューニング」の創始者でもあり、ゴルフ以外のスポーツ分野でも幅広い研究開発を行っている。クレイジーシャフトのみならず、数多くのシャフトを独自の確立した理論で分析し、科学的な根拠においてはクレイジーのアドバイザーとして欠かせない研究者の一人。